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音の森代表 笹森壮大より保護者のみなさまへ

音の森代表 笹森壮大より保護者のみなさまへ 

 2013年夏、小学校4年生から大学生までの子ども達からなるオーケストラと共に、ウィーンでの演奏旅行に臨みました。天井が高く、残響が6秒以上もある大聖堂では、教会の持つ神聖な雰囲気と響きに包まれて演奏をしました。それから、世界一のホールと言われるウィーンフィルの本拠地、楽友協会のホール。

 テレビ越しに眺めるだけだった豪華絢爛なステージに身を置いて演奏できたことは、一同の一生の宝になりました。この演奏旅行のために一年間、必死で練習を重ねてきた子どもたち。演奏を終えた彼らの目からは自然と涙があふれ、最後にはみんな号泣していました。感動と今までの思い、言葉にならない感情がこみ上げてきたでしょう。この経験は彼らにとって、本物の美しさを知るには十分なものでした。

 音楽は人の心を豊かにするものです。しかし、英才教育、早期成熟が常の音楽の世界では、どうしても「早く大人になること」を子どもたちに求める傾向があります。その結果、長時間に渡る厳しい指導の連続で練習嫌いになってしまう子や、本来なら夢中になって遊べるはずの貴重な幼少期を過ごすことのできなかった子どもたちが多くいるのが実情です。

 確かに、人を感動させるほどのすべを身につけるには、地道で弛まない努力が必要不可欠です。しかし、そこを目指すあまり、音楽が持つ本来の魅力を感じることができなくては本末転倒というもの。演奏は上手いけれど人とのコミュニケーションがとれなかったり、やらされてきたという反動によって、音楽を突然辞めてしまったり、何より才能がある子が潰れていく姿を幾度となく目の当たりにしてきました。

 子ども達が楽しく学び、おのずと美しいものを求める心を育てるにはどうしたらよいか、そして人生に豊かさをもたらす音楽教育とはどういったものなのか。その答えをずっと探してきました。2012年の2月、オーケストラやチェロの指導をしながら外の教育に目を向けてみました。ある日偶然、花まる学習会に出会い、その授業の中に大きな可能性を見出しました。花まるメソッドを土台に、本質的な音楽教育ができるのではないかと考えたのです。そして、プロジェクトチームを立ち上げ3年間、プロの音楽家や教育者など10人程のメンバーを集め、ただひたすら音楽教育の新しい形を創り上げてきました。

 音の森で音楽に出会えば、それは本当に楽しく一生を決める程の美しい価値観を築くことになるはずです。授業では、生のピアノ、ヴァイオリン、チェロなどのアンサンブルをどの教室にも用意します。そして、美しい響きの教会音楽、世界中の民謡・童謡など、本物に触れる経験を通して、「感じる力」を磨いていきます。

 本物の美しさを知る中で本質をとらえ、より良く生きる力を身につける。そんな音楽教育を目指しています。

笹森壮大プロフィール

1988 年東京生まれ。3 歳よりチェロを始める。

桐朋学園女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部に入学し、2008年よりフランスへ留学。

チェロを臼井洋治、倉田澄子、M・ミローネの各氏に師事。

帰国後、TV、ラジオ、舞台など様々な分野で活動を広げる。

幼児から大学生までを対象にチェロやオーケストラの指導を行う中で、 音楽教育の現状に問題意識を抱く。

2014年、花まる学習会にて、音楽教育部門「音の森」を立ち上げる。

「音楽を通して人を幸せにできる人」の育成を目指す。

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